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YURAKUCHO ART SIGHT PROJECT Vol.4 #2

Commission

2024

YURAKUCHO ART SIGHT PROJECT Vol.4 #2
谷口暁彦|HYPER GARDENING

『YURAKUCHO ART SIGHT PROJECT』は、仮囲いやファサードを舞台として、都市とアートに新たな関係を築くことを目的としたプロジェクト。アーティストによるリサーチを通じて制作された作品を街なかにインストールすることによって、都市に多様な視点や思想をもたらし、街ゆく人びとと作品の間にコミュニケーションが生まれることを目指している。

丸の内パークビルを舞台に有楽町から丸の内へと横断したプロジェクト第4弾では、3名のアーティストが順番に登場。第2弾はメディア・アーティスト、谷口暁彦による、新有楽町ビルや新国際ビル屋上のビオトープをリサーチしたことから制作された新作が掲出される。

アーティスト・ステイトメント「本作はUnityという汎用的なゲームエンジンの中で3Dデータの植物を配置し、超望遠で平面的に撮影したヴァーチャルな写真作品です。近年のXR技術の普及や、コロナ禍以後のヴァーチャル空間でのコミュニケーションの増加によって、私たちの世界へのリアリティは多層的になっています。例えばビデオゲームやメタバースなどの中で、3Dデータの植物によって作られるヴァーチャルな風景は、それらの中での体験を通じて、私たちの記憶の一部を構成しています。こうしたヴァーチャルな植物は、現実の植物に似せて作られていますが、現実とは異なる要件から、独自の存在へと進化し、変貌を遂げています。データとして複製可能であることや、少ない計算量・ポリゴン数の中で効果的に見えるよう、現実の植物に似ていながら、どこか異なる、独特の形態や質感を獲得しています。そうした新たなリアリティのあり方と、バーチャルな植物の存在との関係を写し取ろうとした作品です。」

ARTIST

谷口暁彦

PROJECT TEAM

ディレクター|小山泰介

Period

2024.03.01 – on view

Venue

丸ノ内パークビルディング仮囲い

Organized by

三菱地所株式会社

Directed by

TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH

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