GU KENRYOU
YURAKUCHO 202004
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GU KENRYOU
YURAKUCHO 202004
顧は、有楽町電気ビルヂング、丸の内二重橋ビル、東京ビル トキア、有楽町駅前ビルの屋上から、有楽町エリアを俯瞰するように都市の景観を撮影し、彼が「デジタルウィービング」と呼ぶ、複数の写真から1枚のイメージを生み出す手法によって作品を制作した。顧は画像編集ソフト上で、1ピクセル毎に「削除」と「保留」を何万回も繰り返し、その素材を重ねることでテキスタイルのようなイメージを生み出しているが、本作では奇しくも、60年代に建てられた有楽町のビル群によって生まれた低層ラインが、来たるべき都市の可能性を秘めた「空間」として、幅約10メートルにおよぶ作品上に出現する。
profile
顧剣亨
1994 年京都生まれ、上海育ち。京都造形芸術大学現代美術・写真コース卒業。大学在学中にフランス・アルルの国立高等写真学校へ留学。現在、東京を拠点に活動中。都市空間における自身の身体感覚を基軸として、異なる時間・場所を接続し再構成する独自の制作手法によって、見えない情報的地層の断面を立ち上げている。主な個展に、『Utopia』(GALLERY WATER、東京、2018)、『Wu-Mai』(ワコールスタディホール京都ギャラリー、京都、2018)、主な賞歴に『sanwacompany Art Award / Artin The House 2019』グランプリ(2019)、『KG +Award 2018』グランプリ(2018)がある。