MINO ARATA
ON とOFF の間にある渚のようなもの
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MINO ARATA
ON とOFF の間にある渚のようなもの
建物を覆う内と外が溶け出し、そのあいだにある渚のようなものは、都市のヴェール/紗幕/幕としての仮囲いと、その中では決して完成しないイメージ群たちとの共演により、仮囲いを擬態しようとする態度を表現している。「都市の新陳代謝の象徴」としての仮囲いは、都市の仮設性を表す象徴であるとも言え、その時間的感覚を引き伸ばした時に、今ここにある有楽町ビルも数年後にここに新しく立つビルも、さらに未来の新陳代謝の一部なのだ。「渚」で過ごす時間の中で、そんな人間が認識できる少し先の時間的射程を獲得できないだろうか。
協力|東邦レオ株式会社、ソノ アイダ# 新有楽町
profile
三野新
写真家、舞台作家。福岡県生まれ。現在東京都と神奈川県を拠点に活動。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。
周縁化された場所やもの同士の残された記憶や風景を繋ぎ、様々な「ここ」と「あそこ」の中間項を見つけ前景化させることをテーマに研究と実践を行う。主に写真・映像メディアを元にフィクションを作り、それを自分自身や他者の身体、様々なメディアを通して発表するなど、領域横断的に活動を行っている。
主な個展に、2023年「外が静かになるまで」(十和田市現代美術館ほか、青森)、2021年「クバへ/クバから」(ANB Tokyo、東京)。
2025年 TOKAS二都市間交流事業<ソウル>プログラム派遣クリエイター、2021年 ACCニューヨーク・フェロー。