KATO KOTA
MARUNOUCHI HEAT SUPPLY
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KATO KOTA
MARUNOUCHI HEAT SUPPLY
工具で削ったモニターに、写真を投影し、複写する。壊れ方によって、グラフィティのような模様が表れる。この手法に、自分がこの場所で感じたことを重ねた。地下30メートル。街の地下に張り巡らされた大きな配管、制御する様々な機械。生き物のように、熱を帯び、エネルギーが供給されていく。そこに広がる景色、五感で感じた迫力に、ある種の怖さを感じたと同時に、大丸有のビル群が、まるで生きているようにも感じた。そんな場所から地上に戻った瞬間、それは夢から覚めたような感覚だった——。
profile
加藤広太
1999年生まれ。2018年から東京に拠点を移し活動する作家。デジタル写真のもつイメージの離散性(ナンパさ)、視覚の欲望に興味を持つ。その中で写真のデジタル化やスマートフォンの普及よって起きたメディアを通した見ることへの変化に着目し制作を行っている。