YAMAMOTO HANA
Dub
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YAMAMOTO HANA
Dub
横須賀でのフィールドワークを背景に、戦後新たに埋立地として成立した横須賀の風景を撮影している。市役所をはじめとした横須賀中央から海沿いにかけての多くの土地は埋立地であり、平成町と呼ばれるエリアとして新旧の建物が入り乱れた風景が構築されてきた。
軍港都市として知られる横須賀は、これまで数々の写真家が被写体に選んできた街でもあるが、近代になって作られた平成町の風景は一般的に知られる横須賀からは一歩引いたものとして存在する。
「Dub」は、そのような横須賀の現風景が持つ複数の要素を、いくつかのグリッドに分割して見せることによって戦後の横須賀の風景を成立させること、また長い歴史の中で蓄積されていった地理的資料をもとに、変貌の中にあるということを再確認させる。
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山本華
アーティスト。1999年千葉県生まれ。ニューヨーク滞在を経て2022年に多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒業。フィールドワークや日常的な経験から促される人間の変容を通して世界との接点を探索し、その知覚から作品を制作する。写真を基盤に現在は平面・映像・金属を中心に制作。主な展覧会に個展「Offset」(美學館 Philosopher’s Stone、韓国 2024)、「Anima in the fog」(Wall_Alternative、東京 2024)、「Encounters in Parallel」(ANB Tokyo、東京 2021)など。2023年、BWA Wrocław Galleries of Contemporary Art(ポーランド)によるアーティストレジデンス”Retreat Art Routes”に参加。