MATSUBARA MARI
木霊のように、空気を掬(むす)ぶ
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MATSUBARA MARI
木霊のように、空気を掬(むす)ぶ
横須賀の土地を彫刻のように捉えたとき、自然と人との密接な関係が見えてくる。その昔、自然の息づかいに身体を添わせるように道をつくり、トンネルを掘り、レンガを積んだその行為を、現存する地表の痕跡から辿る。採集した土地の凹凸に、流動的な写真を貼り付けるプロセスを経た作品から、土地の表象とその裂け目を覗く。
profile
松原茉莉
1997年生まれ。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、2024年に東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻を修了。写真領域が持つ環世界の存在に目を向けながら、世界とそこに含まれるものたちとの関係性を問う。知覚や記憶の「裂け目」のようなものとして、物質と表象、顕像と潜像、メタファーとリアリティが混在する作品を制作している。