KAWASHIMA TAKASHI
IMPLICIT LEARNING
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KAWASHIMA TAKASHI
IMPLICIT LEARNING
猿島を歩くと、戦跡と豊かな植生が交錯し不可視な「気配」が立ち上がる。その2つを多重露光で撮影してみると、それは何処か亡霊のようであり、この島の土地の記憶や遠い未来の姿を見ているようでもある。「気配」とは、一体どのようなもので、何をもたらすのか。なぜ、私たちがその不可視なものを感ずることができるのか。私たちは偶発的に取得される何かによって、島の表層的な物事だけにとどまらず、自然の中にある人間性と私たちに本来備わっているはずの野生について学ぶ。
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川島崇志
写真家。1985年宮城県生まれ。2008年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業、2011年同大学大学院芸術学研究科博士前期課程メディアアート専攻写真領域修了。2016年から2018年までオランダ・アムステルダムを拠点として活動し、2018年帰国。写真作家、コマーシャルフォトグラファー、大学教員として活動している。東京工芸大学芸術学部写真学科助教。自然現象や土地の記憶からはじまる「不在の物語」を主たるテーマとしている。自身が撮影した写真映像素材、ファウンドフォト、自動演算による画像合成、立体作品、文学作品から引用テクストなど多様なメディアを交え、空間を利用した大型インスタレーションを展開する。展覧会、受賞等多数。