NAGATA KOSUKE
SEMANTIC SEGMENTATION (YURAKUCHO)
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NAGATA KOSUKE
SEMANTIC SEGMENTATION (YURAKUCHO)
有楽町の風景を捉えた一連の作品は、自動車の自動運転技術などで利用されているものと同種の、人工知能による物体検出アルゴリズムをもとに制作されている。本作で永田は、アルゴリズムが実際の人間と印刷物に描かれた人間やガラスに映り込んだ人間などを「Person」として認識したり、仮囲いの映り込みの模様を「Train」として認識するといった齟齬に着目し、私達の認識が単に視覚的なものであるだけでなく、様々な文脈的な知識によって成り立っているということ、そしてまた、都市の認識が本質的に多様であり、機械的かつ画一的に行うことはできないということを示している。
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永田康祐
1990 年愛知県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。同大学院映像研究科博士後期課程在籍。映像や写真の制作・流通に関する技術的・制度的装置に着目した様々な形式の制作を行っている。主な個展に『Therapist』(ワンダーサイト本郷、東京、2016)、主なグループ展に『あいちトリエンナーレ2019 情の時代』(愛知芸術文化センター、名古屋、2019)、『第10 回恵比寿映像祭「インヴィジブル」』(東京都写真美術館、東京、2018)、『オープンスペース2018:イン・トランジション』(NTTインターコミュニケーションセンター、東京、2018)、『Malformed Objects』(山本現代、東京、2017)がある。
Courtesy of ANOMALY